毛猛山塊南部?(銀山平) 赤崩山(1164.8m) 2011年5月2日

所要時間 橋 9:45−−9:51 尾根取付−−10:47 主稜線−−10:55 赤崩山 11:00−−11:05 主稜線を外れる−−11:19 尾根取付−−11:22 橋

概要
 奥只見シルバーラインの銀山平出口西側より南尾根を往復。この時期でも尾根は全て残雪で覆われて薮は皆無で苦労することなく山頂に立てた。気温は高めであったが雪はそこそこ締まってワカンの出番は無く、危険箇所も無くてアイゼン不要だった。稜線まで前日の先行者(2人)の足跡があって日向倉山方向に伸びていた。山頂は巨大な雪庇上で立ち木皆無、本来なら展望良好なはずだがガスって何も見えなかった


 昨日に寒冷前線が通過し今日は一時的な冬型の気圧配置で、日本海側は天気が崩れて平地でも車が大揺れするような強風で山は大荒れだろう。もちろんそれは想定の範囲で今日はのんびりと起床、天候が回復してから簡単な山に登ろうと考えていた。せっかくだから残雪が利用できる山を考えて銀山平に入り、明日以降の山への影響を考えて標高差が約300mの赤崩山を選んだ。この山はトンネル出口の近くで距離も短い。最初は北側からアプローチした方が雪が残っているかと思ったら北斜面はかなり籔が出てしまっており、銀山平に入って南斜面の方がべったりと雪が残って籔が避けられそうなので南がら登ることにした。地形図を見た限りでは山頂東側の1140m肩から南に落ちる尾根を登るのが順当と判断した。

橋南から見た尾根 橋北側路側に駐車


 朝方はあまりの強風で稜線を出てから行動不能になるのは必至だったのでしばらく車の中で横になり、風が弱まってから行動を開始した。しかし雲は逆に低くなって赤崩山のてっぺん付近はガスの中に入ってしまった。天気予報では回復は夕方になってからとのことで、それから登ったのでは時間が遅すぎるので視界が無いのを覚悟で出発した。車は橋の北側で除雪幅が広げられていて路側においても邪魔にならず、そこに置いた。

最初から雪原 尾根取り付き


 道路から外れるといきなり1m以上の積雪で地面が見える場所は無い。気温は高いが登山靴で乗っても数cmの沈みで先日の尾瀬より格段に少なく、ワカンは履かずにそのまま進んだ。地形図の林道は完全に雪に埋もれて存在は不明で目的の尾根に向かって適当に進んでいく。尾根入口には雪に埋もれかけた建物があったが何のためのものだろうか?

昨日の足跡あり 残雪たっぷりの尾根
緩やかな雪庇がうねる 東西稜線直下


 この建物横が尾根取り付きだが、意外にも先人の足跡が上がっていた。赤崩山はマイナーな存在だと思うが、残雪期はそこそこ登られるのだろうか。後でネットで検索をかけたら日向倉山と合わせてよく登られるようであった。尾根は最初から気持ちのいいブナ林で、地形図から読み取れるように傾斜も適度でノーアイゼンで問題なく登っていく。まだ雪が落ちた個所もなく籔も皆無だ。ほぼずっと雪庇上を上がっていくため樹林も薄く展望もいい。まあ、今日は周囲の山は雲の中で見ることはできないが。

稜線に出ると同時にガスに入る 西に進む
ここもブナ林が続く 赤崩山山頂


 東西に延びる主稜線直下は風下側から登るために雪庇をよじ登ることになるが、ここは明瞭な尾根の合流点なので雪壁の高さが低く、崩れた個所もあって簡単に上に上がれた。足跡は赤崩山に向かっていたのではなく逆方向の日向倉山方面に延びていた。ここからはガスの中を巨大雪庇上を西に向かって歩いていく。雪庇崩壊を恐れてやや北側を歩く。1110m7峰を越えて山頂部に出ると左に屈曲したなだらかな雪庇で、最高点付近は立木は皆無で展望はよさそうだったがガスに巻かれて展望皆無のままだった。あまり近くとは言えないが、西側に立つ一番近くのブナに赤テープを巻いておいた。風はあまり強くないが冷たい風にガスに巻かれた状態では長時間居座る理由もなく、ほとんど休まずに下山を開始した。

稜線を外れて南に下る ガスの層から出る
尾根を快調に下る 間もなく尾根末端


 下山も同一ルートを下った。結局、この日はアイゼンもピッケルもワカンも出番が無かった。


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